「前例がない」は停止命令になりやすい

新しい提案を出す。

すると必ず言われる。

「前例ありますか?」

この問いは一見まともだ。

だが多くの場合、 確認ではなく拒否である。

前例がない=危ない
前例がない=責任を取りたくない

そういう空気が組織にはある。


それでも形にする人がいる

前例がないのに進める人。

曖昧な状態から仕様を作る人。

反対を受けながらも、 小さく実装する人。

彼らは特別な天才ではない。

ただ、 前例を「探す」側ではなく 「作る」側に立っている。


論語の言葉(為政篇)

「先ず其の言を行い、而る後に之に従う。」

先にやってみて、 その後で語れ。

孔子が言うのは、 言葉より実行が先だという姿勢。

前例がないなら、 小さな前例を作ればいい。


前例がないことを形にする人の特徴

① 完璧を捨てている

最初から完成形を狙わない。

まず試作品を作る。

まず一部署で試す。

まず1週間だけやる。

前例がない世界では、 完璧を求めるほど止まる。


② 反対意見を材料にする

反対されるのは当たり前。

むしろ反対の中に、 リスクが書かれている。

形にする人は、

反対を敵にしない。

設計に組み込む。


③ 責任を引き受ける

前例がない仕事は、 誰も守ってくれない。

だから進める人は、

最初から覚悟を持っている。

「失敗したら自分が直す」

この姿勢がある。


論語の言葉(子路篇)

「君子は和して同ぜず。」

全員が賛成するまで待たない。

だが、敵も作らない。

調和を保ちながら、 必要な一歩を踏み出す。

これが前例を作る人の技術である。


前例を作れない人の特徴

・正解が出るまで動かない
・責任の所在を探す
・ルールを盾にする
・「誰が言ったか」で判断する

能力ではない。

恐れの問題だ。


まとめ:前例がないなら、小さく作れ

前例は探すものではない。

作るものだ。

論語が示す通り、

言葉より行い。

前例がないなら、 小さく試し、 小さく失敗し、 小さく修正する。

形にできる人は、 未来を待たない。

未来を作る。