戦略派と現場派はなぜ分断するのか
組織には大きく二種類いる。
・全体を描く人
・現場で動く人
前者は「視座が高い」と言われ、 後者は「泥臭い」と言われる。
しかしこの分断が始まると、 組織は弱くなる。
戦略だけでは動かない。 泥臭さだけでは伸びない。
論語の示すバランス
論語・雍也篇にこうあります。
「質勝文則野、文勝質則史。文質彬彬、然後君子。」
質が勝てば野になる。 文が勝てば史になる。 文と質が調和して、 はじめて君子である。
“質”は中身。 “文”は外側・表現。
戦略は文。 泥臭さは質。
どちらかに偏ると、 歪む。
戦略だけの限界
戦略だけの人は、
・構想は美しい
・資料は整っている
・言語化が上手い
しかし、
・現場の摩擦を知らない
・負荷を読めない
・実行速度が遅い
地面を踏んでいない。
泥臭さだけの限界
一方、
・現場を知り尽くしている
・誰よりも動く
しかし、
・方向性が曖昧
・改善が局所的
・長期視点が弱い
木を見て森を見ない。
両立できる人の特徴
① 現場を定期的に持つ
戦略担当でも、 必ず実務を持つ。
現場感覚を失わない。
② 抽象と具体を往復する
構想を描き、 タスクに落とす。
タスクから課題を拾い、 戦略を修正する。
往復できる人が強い。
③ プライドを捨てる
「自分の仕事ではない」 と言わない。
戦略家でも泥を踏む。
現場担当でも全体を考える。
なぜ両立は難しいのか
理由は単純。
どちらも負荷が高いから。
戦略は頭を使う。 泥臭さは体力を使う。
両方やるには、 覚悟がいる。
まとめ:文質彬彬
論語が示す理想は、
偏らないこと。
戦略と泥臭さ。
構想と実行。
文と質。
両方を持つ人は、 派手ではない。
しかし、 強い。
組織を前に進めるのは、 片方に寄らない人です。