翻訳者がいない組織は分断する
天才型は未来を語る。 堅実型は現実を守る。
両者が直接ぶつかると、 対立になる。
その間に立つ人。
翻訳者。
この役割があるかどうかで、 組織の成熟度は決まる。
論語の言葉(顔淵篇)
「己欲立而立人、己欲達而達人。」
自ら立たんと欲して人を立て、 自ら達せんと欲して人を達せしむ。
自分が進むだけでなく、 相手も進ませる。
これが翻訳者の本質。
翻訳者の資質
① 両方の言語を理解できる
② 感情の温度を読める
③ 自分の意見を挟みすぎない
④ 調整を苦にしない
中立でありながら、 前進を設計できる。
育て方① 両サイドを経験させる
天才型のプロジェクト。 堅実型の運用現場。
両方を体験させる。
片側しか知らない人は、 翻訳できない。
育て方② 要約力を鍛える
長い議論を、 三行でまとめさせる。
抽象と具体を往復させる。
翻訳とは、 構造化。
育て方③ 対立の場にあえて入れる
安全地帯では育たない。
摩擦の現場に置く。
そこで、
・感情を整理し
・論点を分け
・落とし所を探す
経験値が積まれる。
育て方④ 評価する
翻訳者は目立たない。
成果は他人に帰属する。
ここを評価しなければ、 育たない。
翻訳者の危険性
八方美人になる。
嫌われたくない調整役は、 前進を止める。
翻訳者は、 調停者ではない。
前に進める人。
まとめ:翻訳は徳の技術
論語が示すように、
自分が進むだけでは足りない。
人を立て、 人を達せしむ。
天才と凡人をつなぐのは、 能力ではなく徳。
翻訳者は偶然生まれない。
設計して育てる。
それができる組織だけが、 分断を越える。